今から50年くらい前の話。
冷蔵庫はあったと思いますが、今みたいにサイズが選べるほど冷蔵庫が普及していなかった時代・・・
新潟県の私たちの住む地域では、秋に採れた野菜を雪に埋めて貯蔵しました。
「息子、雪の中から大根一本持ってきてくれ、ついでに白菜も」
雪の中は、温度が一定に保たれるから野菜が腐らない。(常に0℃)
湿度も95%程度に保たれているから乾燥もしない。
雪降る中、雪を掘って野菜を母ちゃんへ届ける。
(掘り出した野菜は、みずみずしく新鮮そのもの)
冬の間、新鮮な野菜が食べれたのは、実は雪のおかげ・・・

今では雪に合わせると甘味が増すといわれ、雪下人参が脚光を浴びましたが、新潟県では昔から雪の中に野菜を貯蔵して冬の間、野菜を食べていました。ちなみに雪の下に長く保存すると「ジアスターゼ」がデンプンを分解して糖分に変えるので、野菜が甘くなるそうです。